2015 九山レポなな
薬学部6年 91-77 亀山奈々
選手としては2度目、そして最初で最後の福岡九山。ホームビーチという事でOBの方が見守る中、結果を残せなかったのが残念でなりません。6R全ての記憶がないので、〈1日目ー2日目ー総括〉に分けて書きます。長いですが、どうぞお付き合い下さい。
1日目は0～2m、波無し。ビギナーとエキスパ合わせ100艇越えのレース。1R目からトップ陣が攻める中、ビビって2線以下でスタートを切り、ブランケットの中でもがきつつ必死にパンピン。2R目は本部艇付近へ出向くも“バック無理！”の嵐に呑まれ、1分前にセイルを落とす痛恨のミス。3R目はスタート出遅れた所を2年の嘉之に見られた挙げ句に着艇後ツッコまれ。全レースにおいて当然順位を詰められず、苦手な下りの漕ぎでは焦ってセイルを落とし... 。
等々ネガティブな内容はここらへんにしといて(笑)、1日目に自分で学んだ事は、『大きなレースでのコース取り』。私は上＆下ブイへのアプローチはいつもギリギリを攻めますが、当然ポートの時は不利。大きなレースになると人が途切れる事なく後ろから追い上げてきます。何が言いたいかって、自由にタックさせて貰えない！自分の角度を考慮した上で、序盤からある程度余裕を持たないと、ブイ付近での優先権によっては命取りに... 。大きなレースだからこそ、気を付けないといけない事。それに気付くのがこんなに遅いとは、完全に人間失格です。
夕食後、アウターで見てくれていた一八に、スタートに関してアドバイス(というか説教？)頂きました。一線で出る為には本部艇付近に固執せず、中間の薄い層を攻めろとの事。自分でも悪いスタートだと思っていた分、明日は絶対に一線で出ようと決意。
2日目も相変わらずド微。1R目は3分前からラインを攻めた事でいつも通りラウンディング出来、一線でスタート！前後から追い上げパンピングで被せられ結局タックしましたが、自分の中で一線で切れた事が弾みとなりました。2R目は風が振れて下有利に。皆が続々とアウター側に集まる中、再度中間辺りにトライ。これもまずまずでした。が、途中で風が完全に落ちボードが回転し始め... 。1下回航と同時にトップフィニッシュのゴールを知らせるホーン。腕時計を見て“あぁ、もう間に合わない”と悟りました。しかし、最後の九山でDNFだけはつけられない！進まないなりに漕ぎまくり、腕の痛みで叫びながら2上回航(笑)結構周りに振り向かれながら、何とかゴール。諦めなくて良かった。
このレースで体力と精神力が完全に切れ最終レース記憶ないです... 。が、1つ鮮明に覚えているのが、上ブイ回航手前で、九山チャンプの新井君が下っててすれ違い際に“ファイトー！！！”って励ましてくれた事。もう無心で屍のように走っていた自分に響きました。そこから、また漕ぐ事が出来ました。最終レースが終わった瞬間、力尽きてセイルを落としガックリ膝をついていたら、宮大6年の松井さんが労ってくれました。3年の途中から始めた自分を6年の同期として扱ってくれた事が嬉しくて、思わずホロリ。
福岡九山を通して、やっぱり自分はレースに関してヘッポコだなと思いました。目標であるシングルはおろか、自分より海に来てない子にも負けてしまい、正直悔しいです。けれど、結果が現実なので受け止めます。4年目にしてやっと、レースを体が覚え始めましたが正直、今でも苦手です。情けないですが、部内レースでさえ緊張でお腹痛いです(笑)
今の私が後輩に伝えたいのは2点。1点目は、『練習とレースは違う』という事です。これはレースに出ないと解らないので、出来るだけ多くの場数を踏んで貰いたいです。遠征は確かにお金がかかりますが、その分行く価値があるし、バイトで頑張った分、遠征の質へのモチベーションに繋がります。更に、ライバルor目標の選手に出会えます。個人的には宮大6年の島津さんが憧れでした。ウィンドはアホみたいにお金がかかるので、頑張らなきゃ損ですよ！あと... 遠征時の車出しが結構キツかったので、マネさんが務めて貰えると凄く助かると思います。
2点目は、『最低3年間は続ける事』。これはウィンドに限らずですが。実は、私自信ウィンドが嫌いで、家族からも反対され続けてきました。しかし、一旦始めた以上は引退までと決めていたので、所属していたサークルを辞めBREEZIN'へ。正直最初の1年は後悔ばかりで辞めたかったですが、ようやくBREEZIN'の有り難みが解ってきました。4年目にして解る事も沢山ありますよ。皆の中にも辞めたい時期があると思いますが、とりあえず3年間一所懸命やってみて、それでも辞めたくなったら一緒に考えるので連絡下さい(笑)
BREEZIN'には時に厳しく優しいOBや先輩方、共に頑張れる仲間や、可愛い後輩、支えてくれるマネさんやクロスオンの方。他にも沢山の人達に支えられています。キツい時は周りに迷惑かけて、皆で頑張って欲しいです。私も先輩方にお世話になった分、残された時間の中で1つでも多くの事を後輩達に還元していきたいので、ガンガン来て下さい！後輩達の活躍に期待しています！最後まで読んでくださって、有り難うございます。
